高低差のある敷地模型の作り方

 こんにちは!Wakabaです。この記事では、敷地模型の作り方をお教えします。今回は、高低差のある敷地模型(コンタ模型)を作っていきます。

その前に、なぜ敷地模型を作る必要があるのかを話していこうと思います。

 私の通っている大学では、設計の案を考えるときにスタディ模型とともに作るよう担当の先生から言われています。正直、スチレンボードも高いし時間もかかるしできれば作りたくない、そう思っていました。ですが、最近になって考えが変わりました。
 敷地模型は、簡単に言えば敷地図を立体化させたもの。建築というのは平面的に見るだけでは成り立たず、立体的にも考え依頼者のニーズに応えることができて初めて成り立つものです。つまり、敷地模型がなければ立体的なプランを考えることができず、敷地の規模感も分からないため設計がはかどりません。
 講義で毎回先生とエスキスを行いますが、その際に敷地模型がないと自分がどういう建物を設計しようとしているのか伝わりにくいです。なので、ていねいに作るというよりは相手に伝わりやすい模型にすることを意識するといいです。
 そのことに気づいてから、敷地模型に対して「無駄なもの」から「必要なもの」だという考えに変わりました。

 話を戻します。今回は、ある大学で出題された設計課題の対象となる敷地を模型にしてみました。

用意するものはこちら↓
・敷地図 : 3枚
・スチレンボード5ミリ厚(サイズは敷地図と同じにする) : 3枚
・カッター
・スチのり(無ければ普通ののりでも可)
・ボールペン(ペンでも可) : 3色
・マスキングテープ

スチレンボードに関しては、本番で用いないのであれば別のボードで代用しても大丈夫です。素材を気にしないのであれば100均にも工作ができるボードが売ってありますのでそちらを使うのもいいと思います!

 手順は以下の通りです。

①等高線をなぞる
 敷地図には等高線が引かれています。この等高線を高さが低い方からわかりやすい3色で色分けしてなぞっていきます。私は青➡赤➡黒の順に引きました。

1枚目 : 青でなぞった敷地図

2枚目 : 赤でなぞった敷地図

3枚目 : 黒でなぞった敷地図

※ボールペンでなぞったため写真ではわかりにくくなっています。すみません🙇

②スチレンボードに敷地図を貼る
 なぞったら、スチレンボード1枚ずつにそれぞれ色分けした敷地図を貼っていきます。このときにマスキングテープをつかいます。この時、真ん中ではなく角に合わせて貼ると楽に切れますよ!

③なぞった線に沿って切っていく
 赤でなぞった線に切り込みを入れ、青でなぞった線をカットする。同様に、黒でなぞった線に切り込みを入れて赤でなぞった線をカット、青でなぞった線に切り込みを入れて黒でなぞった線をカットしていく。切り込みを入れるのは、後でスチレンボードを重ねて貼る時に位置が分かるようにするためです。
 道路も加えたい場合は軽く切り込みを入れ、この線が道路だと分かるようにします。敷地図の道路の部分は切り取って、後で貼れるようにします(今回は貼っていません)。
 また、敷地図内にある建物も模型にして置きたいときはその建物の外枠にも切り込みを入れましょう。ただし、建物の範囲の中に等高線がある場合は高さが低い方に合わせてくりぬいていきます。

④重ねてのりで貼っていく
 青の上に赤を乗せ、赤の上に黒を乗せ、黒の上に青を乗せる。これを繰り返して貼っていきます。貼る時は、③で入れた切り込みに沿って貼るときれいにできます。
 貼り終わったら、切り取っておいた道路を貼り、模型が平行に置けるように余った材料やダンボールなどを使って調整します。

これで完成です!

完成写真

だいたい1時間半ほどで完成できました。

 今回の敷地は高低差がかなりありますが、もし平地での敷地模型を作成するときはスチレンボードの厚さを薄くしたりするのがいいかもしれませんね!

 以上で説明を終わります。最後まで読んでくださりありがとうございました!

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